屋久島でおすすめする「フラット登山⁉」のコースは・・・
- 屋久島自然学校
- 6月22日
- 読了時間: 3分
皆さん、「フラット登山(ハイキング)」という言葉を聞いたことがありますか?
作家でジャーナリストの佐々木俊尚さんが提唱している言葉です。
ロングトレイルほど求道的ではなく、かといって山頂を目指す登山でもなく、もっと気楽に、もっと短く、「歩く旅」を気持ちよく楽しもう。・・・かといって散歩やピクニックほど緩い歩行ではなく、都会の散歩よりももっと深く濃い自然に浸り、とはいえ辛くならない程度に、ただ歩く喜びを満たす旅。・・・「登らない登山」「ただ自然の中を歩く旅」を、従来の頂上を目指す登山とは区別して、ひそかに「フラット登山」「フラットハイキング」などと呼んでいます。 佐々木俊尚のnoteより抜粋
私も最近知った言葉なのですが、今まで私が伝えたかったことを言語化してくれて、うれしかったのでご紹介します。
言語化してくれたことで、このようなハイキング・歩くたびが広まると嬉しいです。
屋久島で「フラット登山」におすすめするコースはヤクスギランドの80分コース
お気に入りの場所なのであまり紹介したくない気持ちもあるのですが、私が日頃から「フラット登山」を実践している場所は、ヤクスギランドの80分コースです。
距離は約2kmほどで、80分コースと銘打っていますが、「目指す登山」ではなく「深く自然に浸る・味わう」ために2時間ほどかけてゆっくりと歩きます。
ちなみに根っこの多い登山道ですのでトレッキングシューズは必要です。
その名の通り数多くのヤクスギを観賞できる島内随一の森で、仏陀杉・母子杉・天柱杉・小田杉・釈迦杉といった巨木や双子杉・くぐり杉・ひげ長老などユニークな名を持つヤクスギを数多くご覧いただけます。ヤクスギランドは、ヤクスギの豊かな自然を身近に感じるとともに、森と人の歴史、森の循環のしくみを理解することができる素晴らしい森です。 ヤクスギランドパンフレットより抜粋
6月中旬、実際にヤクスギランドに「フラット登山」に行ってきました。
写真を通して「歩くことの楽しさや喜び、自然を味わい・発見する楽しさ」などが伝われば幸いです。

二つの花は繋がっていて、出来る果実は一つなのが面白い

別名ユウレイタケ(腐生植物)

個人的にウサギのような花だと思っています

名前にヒメがつくのは小さいことをあらわします

こういう実を見つけると食べられるのかどうか気になるのは本能?
様々な草花を見つけて季節の移り変わりを感じたり

コケのきらめきや感触の良さを味わう

緑色の花のような雄株の造精器、マニアックすぎるかな?
ミクロな世界を覗いて新たな発見をしたり

いろいろな生き物がつながりあって生きている

今年の梅雨は雨が少ないですが、屋久島で水量が少ないと感じることはないほど「水の島」

つつじ川原と呼ばれる河原に下りて、お弁当を食べたり、コーヒーを飲んだりするのは至福のひとときです。

真夏日のように暑いので足を水につけたり。
なるべく五感をつかって自然を感じるようにしています



コケの覆われた緑の世界は屋久島ならでは

吊り橋を渡るのは童心に帰って素直に楽しい

吊り橋からの眺めは何回見ても素晴らしい

見慣れた屋久杉もモノクロで撮ってみると見新しい

長年の風格が表れる木肌

人の顔に見えてきたり。ちなみにこの屋久杉は推定樹齢1800年の「仏陀杉」

去年の秋に倒れてしまった名もなき屋久杉
2時間ちょっとの時間でしたが癒されてきました。
ぜひ、興味のある方は屋久島のヤクスギランドに来てみてくださいね。
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