先日、屋久島環境文化村センター交流ホールにある「林芙美子と屋久島」の展示を見て来ました。
林芙美子さんは、屋久島を舞台に「浮雲」を書いた女流作家として有名です。
一般的には、森光子さんが舞台ででんぐり返しをしていた放浪記の作者と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
林芙美子さんはこんな方です。『花の命は短くて苦しきことのみ多かりき』という言葉が有名ですが、47歳で亡くなっています。
林芙美子さんは昭和25年4月に屋久島を訪れています。その様子は「屋久島紀行」で発表されています。
パネルを使い分かりやすく展示してあります。
小説「浮雲」の中の屋久島の描写。今でこそ、観光の島として明るいイメージがあるかもしれませんが、大自然に覆われた屋久島は、時には厳しく、陰鬱な印象を与えます。
その当時、日本最南端だったことも影響しているかもしれません。
屋久島の雨の情景が印象的に表現されています。屋久島は「月に35日は雨」という表現はこの浮雲から来ています。
林芙美子さんが訪れた春には「木の芽流し(木の芽を流してしまうぐらい強い雨)」という言葉があるぐらい強い雨が降ることがあります。
3月20日からは太田五雄さんの「屋久島・ヒマラヤ山岳写真展」が展示されます。
船などを待っている空いている時間などにこのような場所に立ち寄ってみるのも良いかもしれませんね。