「10種類の高山植物の花が見られました!」屋久島黒味岳環境学習ガイドツアー
- 屋久島自然学校

- 8月29日
- 読了時間: 3分
毎年来てくれる自然系の専門学生達と黒味岳1831m(九州百名山)に行ってきました。
今までは6月だったのですが、今年から8月と9月に変更になりました。
時期が異なると違う植物の花が見られたりするので楽しみです!

歩き始めて10分ほどで見られる屋久杉(通称:淀川大杉)。
このコースは屋久杉も見られますが、屋久杉が主役ではなくていろいろなものが見られるのが特長です。



水面に映る景色が美しい淀川。ここで休憩するのがおすすめです。

こちらは名もない屋久杉ですが、標高が高くなってくると屋久杉が少なくなっていきます。

モミの大木。もう死んでしまっていますが、他の植物が着生(引っ付いて生きる)していのちを引き継いでいきます。

標高1600mぐらいになってきて、高山植物が見られはじめます。
こちらはヤクシマママコナ。

高盤岳のトーフ岩。屋久島では花崗岩の巨岩が山頂付近でよく見られます。

高層湿原の「小花之江河」。日本庭園のような趣です。白骨樹と化した屋久杉が美しい。

大きな水のたまりは屋久島では珍しく、カエルの一大産卵場所となっています。
この日はカエルの子供をたくさん見かけました。

ニホンヒキガエルの幼体のようです。目立たないように黒い姿なのかな?
何を食べてあんなに大きなヒキガエルになるのか不思議です。(屋久島のヒキガエルは大きいのが特徴で人間のこぶしぐらいになります)

一度は食べてみたいと思っているのですが、中には大きな種があるようです。

こちらは花之江河。小花之江河よりも大きな高層湿原です。正面に見える山が黒味岳。
「まだ、あんなに遠いのか?」という方も多いですが、ここから山頂まで一時間ほどです。

湿原の周りではヤクシマコオトギリが咲いていました。

ヤクシマアザミ。触るととても痛いので注意が必要です。

山頂に向けて山を登っていきます。振り返ると後ろのグループが見えました。
道に人がいるのが分かりますか?

下の方を見ると先ほどまでいた花之江河(写真中央右)があんなに小さく見えます。

シダのような葉っぱで特徴的です。

気品を感じる佇まい。

他の植物に隠れるように咲いていたヤクシマフウロ。
屋久島の固有種・変種が次から次へと当たり前のように出てきてくれて嬉しい限りです。

順調に山頂に到着。山頂には大きな花崗岩があって登ることができます。
引率者としては、落ちないか見ている方が心配です。

この日は曇りで、展望はそこそこだったのですが、その分暑くなく過ごしやすかったです。
麓の猛暑を考えるとラッキーです。


写真では大きく見えますが、とても小さいです。

こちらも名前の通り小さいお花です。
山頂付近でもいくつかの高山植物を見ることができました。
どれもが矮小化した植物で屋久島の環境の厳しさ(積雪、強風、大雨)を物語っています。
黒味岳は本当にバリエーションに富んだコースで、屋久島の自然の多様性や奥深さを感じさせてくれるコースです。
ちなみに登山技術は必要ないですが、ある程度の体力が必要なコースです。
屋久島自然学校の黒味岳登山ガイドツアーはこちら。



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