屋久島の昆虫
屋久島の昆虫を写真で紹介しています。
※専門家ではありませんので、種名など間違いがありましたらお知らせいただけますと幸いです。
●屋久島・生活の中で関わりのある虫のはなし
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アシダカグモ:歩き回るクモの中で日本でもっとも大きなクモ。大きさ20~30㎜。タランチュラが出たと大騒ぎする観光客もいますが、ゴキブリを捕まえてくれる益虫。家の中に普通にいますので民宿やホテルで見かけても驚かないように。
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流し虫(シロアリ)の襲撃!?:屋久島では梅雨のことを「流し」と呼び、流しの季節、雨上がりの晴れた夜に大発生するシロアリの事を流し虫と呼んでいます。家の明かりをつけていると隙間から入り込み、飛翔乱舞し、その後には羽をおとし、畳の上を這いまわります。ホラー映画のような光景ですので、流し虫が飛びそうな日はホテルや民宿の窓を開けないようにしましょう!
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怖くないゴキブリ「サツマゴキブリ」:ゴキブリと言うと嫌なイメージがあると思いますが、森林性のゴキブリで庭の岩の下や家の色々なところの隙間などに隠れています。すごく動きが遅く、飛んでいる姿も見たことはなく、怖くないゴキブリです。
●屋久島・森の中の虫のはなし
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森の中のあしながおじさん「ザトウムシ」:森の中を長い脚であるく姿はクモのようでクモでない。知らない間に踏んでしまうことも多い。映画千と千尋の神隠しで出てくる釜じいのモデルとも言われている人気?のある虫。
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共進化を学ぶ「ツバキシギゾウムシ」:口吻がとても長い(ゾウさんの花のように)。屋久島の森の中を歩いているとおおきなツバキの実を発見します。ツバキの実はこのツバキシギゾウムシに種を食べられないように皮を厚くして大きくなったといわれています。一方、ツバキシギゾウムシも口吻を長く伸ばし、共に進化したことを共進化と呼びます。
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風物詩「ヤクシマオニホソゴバネカミキリ、ヤクシマホソコバネカミキリ」:梅雨明け近く、白谷雲水峡の入口近くの国立公園地域の境界線上に長い捕虫網を手にした虫屋がたくさん集まります。目当ての虫はハチに似たカミキリムシ。
アドバイス:屋久島の山の中ではそれほど虫は多くなく、虫よけスプレーもいらないぐらいですのでご安心ください。標高が高く、池が無いせいか蚊などもほとんどいません。
●屋久島に関する昆虫の本:
「屋久島の昆虫ガイド」財団法人屋久島環境文化財団 B6版/118ページ/179種 880円
観察や採取の方法について説明。屋久島に棲む昆虫の紹介の他、むし歳時記やコラムなどを掲載し、昆虫がより身近に感じていただけるガイドブックとなっています。こちらの屋久島環境文化財団ホームページより購入可能。
●ヤクシマ・ヤクの名のついた昆虫:
ヤクシマルリシジミ・ヤクシマミドリシジミ(チョウの仲間)、ヤクシマトゲオトンボ(トンボの仲間)、ヤクシマルリセンチコガネ・ヤクシマカンショ͡コガネ・ヤクシマエンマコガネ(コガネムシの仲間)、ヤクキボシカミキリ・ヤクシマオニホソコバネカミキリ・ヤクシマコブヤハズカミキリ・ヤクシマホソコバネカミキリ(カミキリムシの仲間)、ヤクシマオニクワガタ(クワガタムシの仲間)
●屋久島で見られる昆虫。

屋久島、白谷雲水峡にて。 リンゴツバキやドングリなどに穴をあけたりします。

50mm程。 分布は九州南部以南。 撮影時期、場所:安房地区、8月

ホシカメムシ科。15mmほど。 分布:南九州から沖縄。 撮影場所、時期:屋久島一湊地区、9月

ヤクシマトゲオトンボ。屋久島の森、小川にて見られます。

尾っぽの先にとげの様な突起がある。 撮影時期と場所:7月、白谷雲水峡

別名ヤクシマルリセンチコガネとも呼ばれます。 綺麗な体色をしていますが、ヤクシカの糞を食べる糞虫です。

未成熟なミルンヤンマ。 ヤクスギランドにて屋久島7月。

秋になると屋久島に大量やってくるトンボ。 季節を感じさせてくれます。

リュウキュウアサギマダラ。屋久島にて。

砂浜に降り立ち、水を吸っているようでした。 撮影場所、時期:安房川中州、4月

ザトウムシ。屋久島の登山道でよく見られます。知らないと踏んでしまうことも

きれいな姿をしてますが、蛾の一種。屋久島の標高の低い日陰の森などで見られます。

クワガタムシ科。 縦の筋がはっきりとしている。 内歯が大型では2本、小型では1本。 20mm程度の大きさ。 撮影:白谷雲水峡、7月


ベニトンボ(トンボ科) 屋久島の標高の低い里地で見られる。 撮影場所:屋久島安房川付近


ベニシジミ。 屋久島の里で6月撮影。

仲間と思うのか同じ色に引き寄せられるようです。 屋久島の昆虫。

大きさは1cmを超え、日本最大級のアリの一種。 撮影場所、時期:ヤクスギランド、9月

小川の近くを飛んでいました。 屋久島の里5月撮影。

モンキアゲハ。撮影時期・場所:7月、屋久島里地

撮影場所と時期:屋久島蛇之口の滝、10月

タイドプールに縄張りを持ちながらたくさん飛んでいました。 撮影時期:屋久島春田浜6月

撮影場所:白谷雲水峡奉行杉コース、撮影時期:9月

近くで見るととてもきれいな昆虫です。 通称「道教え」のように道の先を飛んでいく。 屋久島の昆虫。

秋から冬にかけて白谷雲水峡の森の中などで見かける。

アメンボは誰でも知っていますが、よく見ると興味深いものです 撮影時期、場所:3月、春田浜

撮影場所、時期:屋久島の麓、5月

ボタンボウフウの花でよく見かける。 撮影時期、場所:6月、屋久島の海岸

名の通り、ホタルの仲間でがあまり発光せず、フェロモンにより雌雄出会うらしい。 撮影時期と場所:7月、白谷雲水峡

レモンイエローでモフモフした姿。 見た目と違って無毒。毒のある幼虫に擬態していると思われる。 黄色の4束の毛の束とおしりには赤い毛の束が見られる。

黄色型。尾っぽがくるりと曲がった形がかわいらしく見えたが家庭菜園の害虫。 撮影場所と時期:屋久島民家、8月

光沢のある黒色に白い斑点がよく目立つ。 別名テッポウムシとも呼ばれ、果樹の害虫として知られている。 撮影場所と時期:屋久島の民家、9月

南から来る迷蝶。 オスはつやのある青紫。 外側の線が黄色で目玉模様が4個、もんの中は青紫色で周りは橙色。 撮影:屋久島の民家、11月
