「家族旅行・親子・子供連れにおすすめする屋久島の観光とガイドツアー」
家族旅行・親子、子供連れにおすすめする屋久島の観光コースやガイドツアーをご紹介いたします。
はじめに屋久島と言えば縄文杉や映画もののけ姫のモデルとなった白谷雲水峡が有名ですが、その他にも見どころは本当にいっぱいあります。
山・森・川・海、いろいろな視点で見ていただくと多様な屋久島の自然をたのしみ・知ることができます。
家族旅行で一番重要なのは、けがなどのトラブルがないように家族の体力や興味に合わせてコースを選ぶことです。
一番有名な縄文杉コースは往復22km、歩数約4万歩、歩行時間10時間半の長丁場となります。
その為、事前の準備(体力づくりや持ち物、装備など)と覚悟が必要なチャレンジコースとなりますので個人的には家族旅行・子供連れではあまりおすすめいたしません。
一言でいうと縄文杉コースは縄文杉を目指してもくもく歩くチャレンジコース、白谷雲水峡とヤクスギランドは一番大きな屋久杉は見ることができないけれど体力と時間に余裕をもって屋久杉と森をゆっくりと堪能することができるコースとなっています。
詳しくはブログ「縄文杉トレッキングを成功させる8つのアドバイス」を参考にしてみてください。
とは言っても屋久島と言えば屋久杉(屋久杉の中で一番大きいといわれているのが縄文杉)が有名ですので、屋久杉を見たい人にはヤクスギランドが一番おすすめです。
●屋久杉の原風景に出会うヤクスギランド
名前から安易なコースを想像されるかもしれませんが屋久杉の原風景に出会うことができる屋久島を代表する自然な森です。仏陀杉や母子杉など千年以上の屋久杉を当たり前のように見ることができます。
50分コースまでは整備された道なので家族だけでも問題もなく歩くことができますが、50分以上のコースは足場が悪い登山道となります。
ただ、ここからがヤクスギランドの見所で人もぐっと少なくなり、静かな森を楽しむことができますのでぜひ歩いていただきたいところです。
また、ヤクスギランドから車でさらに20分ほど上がっていくと推定樹齢3000年の紀元杉をみることができます。大きさでは縄文杉には負けますが、近くで見られるメリットがあり十分に屋久杉の迫力を感じ取ることができます。(縄文杉には保護の為、展望デッキが設置され、近くで見ることはできません)
● 幻想的な苔むした森と太鼓岩からの大展望が見どころな白谷雲水峡
屋久杉よりももののけ姫のモデルになったとも言われる苔むした幻想的な森がお好みなら白谷雲水峡がおすすめです。
子供が幼稚園~小学生1・2年生ぐらいであれば、整備された道:入口~二代大杉~弥生杉~入口の周回コースがおすすめです。所要時間は1時間から2時間程度です。
屋久島自然学校では2時間ほどかけてゆっくりと観察しながら歩きますが、短時間でも十分森の美しさを堪能できるコースです。
70代以上の年配の方なども団体ツアーなどでよく利用されるコースですのでおじいちゃんやおばあちゃんなどと一緒に歩くのにも良いコースです。
小学生3年生以上であれば苔むす森や太鼓岩まで足をのばすと半日から一日、時間をかけて思う存分屋久島の森を堪能することができます。
もちろん、子供の気分や体力によってどこまで歩けるかは異なりますので「どこまで行かなければ」と決めつけずに柔軟に対応すると無理がなく楽しむことができると思います。
目的の場所にたどり着けなくてもどこででも当たり前のようにきれいな景色が広がっているのが白谷雲水峡です。
ただし、ここで一番注意が必要なのは白谷雲水峡には渡渉点があって、増水すると渡ることができません。
過去に流されて亡くなった方もいる場所ですので天気を見て無理はしないようにしましょう!
屋久島の天気は非常に変わりやすく増水しやすい河川ですのでガイドを雇っていただけますと安心です。
3月下旬から新緑、4月上旬には山桜が咲き乱れ、太鼓岩からは絶景を望むことができます。
春休みに来ていただくのもおすすめです。暑すぎず寒すぎず歩きやすい季節です。
●海で遊ぶ:海水浴場やシュノーケリング
さて、ここで正直な話をすると子供にとっては屋久杉などはあまり興味がないようです。
その為、夏であれば川や海で五感を使ってあそぶ方が子供たちも楽しそうです。
海であれば屋久島の各海水浴場(一湊海水浴場、春田浜海水浴場、栗生海水浴場)が危険も少なく(夏休みには海の監視員さんがいます)、安全に泳ぐことができます。ただし、残念ながら魚やサンゴなどは少ない場所です。(砂浜などで魚の住処、隠れ場となるサンゴ・岩礁などが少ないためです)
シュノーケリングをする場合には元浦海岸(一湊海水浴場の反対側)や栗生の塚崎海岸がおすすめですが、潮の流れが速いので十分気をつけましょう。慣れていない方にはおすすめいたしません。
塚崎海岸は泳がなくても干潮時にはタイドプール観察・磯遊びをしやすい場所です。
ブログ「家族・子供連れで磯遊び・タイドプール観察はいかが」で紹介しています。
南の島なので紫外線が強く、裸では泳がないようにしましょう!やけどになり大変なことになります。
屋久島自然学校ではシュノーケリングツアーを開催しておりませんが知人の海専門のガイドさんをご紹介することもできますのでお気軽にご相談ください。
●沢登りツアーは全身を使って水と戯れる理屈抜きで楽しいツアー
●里や麓でも見どころはいっぱい~大川の滝・西部林道・猿川のガジュマルなど
屋久島の里や麓にも見所はいっぱい。その中でも特におすすめなのは大川の滝と西部林道。
大川の滝は日本の滝百選にも選ばれている落差88mの滝です。
滝つぼの近くまで行くこともでき、水しぶきを浴びることができる癒しのスポットです。
屋久島の西側の道路、西部林道は屋久島の中でも一番動物密度が高いところです。
ヤクシカやヤクシマザルを身近で見ることができ子供たちは大喜び。子供たちにとっては大きな杉よりも動物を見るほうが楽しいようです。
アニマルウォッチングと川遊びのできるツアーも開催しています。→アニマルウォッチング・世界遺産の森あるき西部林道ツアー
屋久島自然学校では貸切ツアーでお子様の気分や体力に合わせてコースを選んだり柔軟に対応していますのでご用の際にはぜひご相談ください。