縄文杉トレッキングを成功させるための屋久島公認ガイドからの8つのアドバイス

最終更新: 2月3日


縄文杉とヤクシカ
縄文杉とヤクシカ
縄文杉と向き合う時間
縄文杉と向き合う時間

屋久島といえば縄文杉が有名ですが往復22km、歩数で約4万歩、歩行時間は約10時間半(弊社のツアーでご案内した時の平均時間)の長丁場となります。

多くの方はなんとか歩き通すことができるのですが、「思ったよりも楽だった」「想像していたよりも大変だった」と人それぞれ。時には疲労困憊や足を痛めてリタイアしてしまう人もいます。

そこで、ここでは縄文杉トレッキングを成功させるためのアドバイスをご紹介いたします。


1:まずは体力・興味にあったコースを選びましょう!

屋久島といえば縄文杉が有名ですが、屋久島の魅力は縄文杉だけではありません。

一度いろいろなコースを調べていただき自分の体力・興味にあったコースを選ぶことがもっとも重要です。

「屋久島イコール縄文杉」だと決めつけていませんか? 

「なんとしても縄文杉に行きたいのか?」「きれいな苔むした森を見たいのか?」「屋久島の自然にのんびり癒されたいのか・・・」興味の対象は人それぞれです。

参考:屋久島自然学校ではいろいろなガイドツアーを揃えています


例えば、縄文杉トレッキングは「目指す山」のイメージ、達成感を味わうマラソンに近いコースです。

一方、白谷雲水峡ヤクスギランドは「楽しむ山」のイメージ、ゆっくりと自然観察をして癒されるコースです。

その他にも季節や家族構成などによっておすすめのコース・ガイドツアーは異なるかと思います。

ブログ:家族旅行や子供連れにお勧めする屋久島の観光コース

ヤクスギランド・白谷雲水峡の大きな屋久杉
ヤクスギランド・白谷雲水峡でも大きな屋久杉を楽しむことはできます
夏であれば沢登りは圧倒的に面白いです
夏であれば沢登りが圧倒的に面白いです!大人も童心にかえりますよ。

2:日程を検討しましょう!

屋久島ウィルソン株
それほど混んでいないウィルソン株

縄文杉コースは屋久島の中でも一番混み合うコースです。GWや連休などは登山バスや各トイレでは数十分待ち、登山道も大名行列のように混み合うこともあります。

詳しくは、環境省登山情報:縄文杉快適登山日カレンダーをご覧になって日程を検討してみてください。

GWにしか休みをとれない方は、発想を転換して、ヤクスギランドの50分以上のコースがおすすめです。GWでも人が少なく屋久杉の森を楽しむことができる穴場のコースです。

仏陀杉・ヤクスギランド
推定樹齢1800年・仏陀杉・ヤクスギランドにて

3:できれば予備日があるとよい

屋久島といえば日本で一番雨が多いところです。

日本の年間平均降水量を1700mmだとすると屋久島の麓で約4000mm、山岳部では8000mm~10000mmにもなります。時には嵐のような大雨が降ることも珍しいことではありません。

その為、雨が降ることが前提、晴れればラッキー、旅行計画が予定通り行かないことも頭に入れておいたほうが良いです。

短い時間であれば雨に打たれるのも一興なのですが(一生に一度は雨に打たれることをおすすめします。意外と気持ちよくなっていったりします・・・笑)、縄文杉トレッキングの場合は時間が長すぎる為、雨の中歩き続けることが楽しいより辛いことなりまるで修行のようになってしまいます。

屋久島の川はあっという間に増水します
屋久島の川はあっという間に増水します

その為、悪天候が予想される場合には潔くあきらめるか、コースを変更するか、日程を変更することをおすすめします。

よく山の言葉では「あきらめる勇気が必要」と言われますが、山は100%安全ではありません。もちろん多くの方は大抵、大丈夫なのですが、毎年ケガや亡くなる方がいるのも事実です。

宣伝になりますが、屋久島自然学校では貸切ツアーの為、悪天候の際にはコースや日程の変更など柔軟に対応させていただいております。


4:分かっちゃいるけどできない体力づくり

縄文杉トレッキングの旅行計画が決定したら、ぜひとも体力づくりに励んでください。

体力に余裕があればそれだけ山登りも楽しむことができます。


女性の人は股関節が痛くなる方が多く、普段の運動不足から来るようです。

ストレッチやウォーキング・ランニングなどをおすすめいたします。


また、下りでは膝が痛くなる方も多いですので普段の生活では階段の上りだけでなく下りも積極的に利用してください。

登山は上りよりも下りの方が足に負担がかかり大変だったりもします。

膝がカクカクと笑うことになりますよ。


最後に気をつけたいのは登山の最低一週間前には過度なトレーニングをしないてください。

体力づくりを頑張りすぎて本番に支障をきたすこともあります。


5:服装・装備を整えよう

屋久島トレッキング装備
しっかりした装備で快適・安心

普段の生活とは異なる山登りを楽しむ場合には、それなりの装備が必要です。

トレッキングシューズとレインウェアはマストアイテム。

若者はスニーカーなどで歩いているのを見かけたりもしますが(晴天の日はそれでも大丈夫だったりもしますが)、ソールが滑りやすく、転倒・けがをするリスクが高くなります。

また、雨や泥などで汚れたりもしますので山登りの時と観光・移動の時のシューズは別に考えたほうが良いです。

ブログ:屋久島のトレッキングにおすすめの服装

トロッコ道・縄文杉コース
トロッコ道・縄文杉コース

ちなみに縄文杉のトレッキングコースは半分以上が板の上を歩くトロッコ道(森林軌道)、登山道に入っても階段や木道などの整備された道を歩く割合が高いですので、ソールが柔らかいミドルカットのトレッキングシューズがおすすめです。ハイカットの堅いトレッキングシューズは、靴擦れの原因となりますのであまりおすすめいたしません。

もちろん、普段から山登りをさせているかたは履きなれた登山靴でOKです。ただし、数年以上経ったトレッキングシューズは加水分解でソールが剥がれることがありますので事前に必ず確認しましょう。


次にレインウェアですが、屋久島はいわゆるゲリラ豪雨のような雨が降ることは珍しくはなく、場合によってはレインウェアの良し悪しで命にもかかわってきます。

数百円のビニールカッパはまったく役に立ちませんので注意してください。(すぐに破れて、透湿性もないので蒸し暑く、雨に濡れなくても汗でびっしょりに濡れてしまいます。)

目安としては上下に分かれた一万円以上のレンインウェアが好ましいです。今後も山登りをするのであれば高価ですが、ゴアテックス製のものが良いです。よく分からない方は近くの登山用品の店員さんに聞いて購入されるのが良いでしょう。


トレッキングシューズにしてもレンインウェアもしっかりとした物は高価ですので、もし今後も登山をする可能性が少ないのであればレンタルすることをおすすめいたします。

屋久島登山用品のレンタルも取り扱っています